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原付スクーターのエンジンがかからなくなってしまった…どうしたら良い?

バイクリサイクルジャパンでは、お客様が不要としているバイクや原付スクーターを無料で回収させていただいておりますが、そのお申し込み連絡時にバイクの状態をお伺いしてみると、約9割の方が「故障して動かなくなってしまった」との回答をされているようです。

そこで、「故障して動かなくなってしまった」とお答えいただいた方にバイクの状況を詳しくお伺いしてみたところ、その症状は下記の2パターンにほぼ回答が分かれるという結果になりました。

①乗る機会が減ってしまい、久しぶりにエンジンをかけてみたら全然エンジンがかからなくなっていた。
②普通に乗っていて、信号待ちした際にエンスト…そのままエンジンがかからなくなってしまった。

大きく分けると上記の2パターンでバイクの故障が発覚、また故障してしてしまい、手放すとの決断に至ったとのことでした。

今回は当社でバイクの整備・修理を行っている担当者に話しを聞き、皆様より引き取らせていただいたバイクの故障原因などについて簡単に解説をさせていただきたいと思います。

故障については、もちろん原因・症状が一台一台違っているため、それぞれ代表的な原因や対処法を記載させていただきますので、ご自身が所有している「原付スクーターが故障して動かなくなってしまった」などの際に参考にしていただければと思います。

では、『①乗る機会が減ってしまい、久しぶりにエンジンをかけてみたら全然エンジンがかからなくなっていた。』という事例での原因は…

”久しぶり”の度合いにもよってしまいますが、ほぼ下記の2パターンと言っても良いのではないかと思います。

1.バッテリーあがり
2.ガソリンの劣化・ガス決

もちろん上記2パターン以外にも”スパークプラグ”の劣化なども原因として浮かび上がってきますが、特に『2.ガソリンの劣化』については年式の古いキャブ車ですと”キャブレターの詰り”などを引き起こす原因にもなり得ます。

『久しぶりにエンジンをかけてみたがかからない…』という場合、まずは”1.バッテリーあがり”を疑ってみてください。

『え、でも”キック”すればかかるんじゃないの??』と思われた方も注意が必要です…。

というのも、インジェクション車両の場合は、バッテリーが完全に上がってしまうと”キック”してもエンジンがかからない状況に陥ってしまうとのこと。

これは、インジェクション車がエンジンにガソリンを供給する際に電気式燃料ポンプを使用しているため、バッテリーがあがってしまっているとポンプが作動しない状況となりエンジンにガソリンが供給されないという現象が発生しているため、キックでエンジンを回してわずかな電力を発電したとしてもエンジンがかからないとのことでした。

例えば電気式燃料ポンプを使用している原付の場合、バッテリーが正常な時にはキーをONにまわした際にポンプの作動音が聞こえると思いますので、この音がしているかどうかもバッテリー上がりを判断する基準と言って良いかもしれません。

このように、この”1.バッテリーあがり”が原因でエンジンがかからない場合の対処法はバッテリーを新品に交換するか、一旦そのバッテリーを充電してみて様子を見てみるかという方法になるとのことでした。

そのバッテリーがあがってしまったバイクに今後も乗る予定ということであれば、”安心を買う”という意味でも新品のバッテリーに交換することをお薦めいたします。

では次の原因としてあげられる”2.ガソリンの劣化・ガス決”とはどんな状況でしょうか…

『”ガソリン”って劣化するの?』と思われる方もいらっしゃるかと思いまうが、”ガソリン”も元をただせば”油”ですので当然劣化もします。

”劣化したガソリン”は成分も変化して粘り気をを帯びてきますので、もしそのままエンジンかかったとしてもアイドリングが不安定になったり、本来のパワーが出なかったりという症状がみられるとのことです。

まだエンジンがかかればいいのですが、ドロドロに劣化してしまった”ガソリン”では当然エンジンもかかりませんし、燃料ポンプや燃料フィルター、キャブレターや噴射弁が詰まることでエンジンの破損にも繋がりかねません。

もし長期間に渡りバイクを放置状態にしてしまった場合には、上記”バッテリー”を気にするだけでなく、こちらの”ガソリン”にも注意する必要があります。

”この劣化したガソリン”の対処法については、その”劣化したガソリン”を抜いてから新しいガソリンを入れることで解消されることとなりますが、この”入れ替え作業”については『取扱い説明書』を参考にしたり、バイクショップの整備士などに相談して進めることをお薦めいたします。

また、同じ”ガソリン”という項目で言うのであれば、”ガス欠”についても言及しなければなりません。

そもそも”ガス欠”と言えば、”ガソリン”を使い切ってしまってタンク内に”ガソリン”が残っていない状態のことを指しますが、例えばタンク内に”ガソリン”が残っていてもエンジンまで届いていない状況であれば、これも”ガス欠状態”と言えてしまうのです。

では、この”ガス欠状態”はどのような状態かと言えば、上記の”ガソリンの劣化”の状態と同じように燃料ポンプや燃料フィルター、キャブレターや噴射弁などが”劣化ガソリン”によって目詰まりをおこし、エンジンまでガソリンが流れない状態のことを指します。

したがって、この状況の対処法と言えば、該当部分の清掃やオーバーホールなど専門的な知識が必要となる作業のため、バイクショップの整備士などに相談する必要が出てくるでしょう。

以上のように、『①乗る機会が減ってしまい、久しぶりにエンジンをかけてみたら全然エンジンがかからなくなっていた。』という事例においては、”バッテリーあがり”や”ガソリンの劣化”などが主な原因となっているようですので、エンジンがかからない状況となってしまった場合、まずはこの2点を疑ってみるといいのではないではないかと思います。

ではもう一方のパターンである『②普通に乗っていて、信号待ちした際にエンスト…そのままエンジンがかからなくなってしまった。』という事例での原因はどうでしょうか…?

『普通に乗っていて信号待ちしていたらエンスト…』というくらいですから、そのような状態になる前に何らかの”前触れ”があったかもしれませんが、その原因を特定するにはやはりバイクショップの整備士などに相談して対処する必要があるかと思います。

では、”信号待ちした際にエンスト…そのままエンジンがかからなくなってしまった”場合に考えられるパターンを見てみると、ざっくり下記の2通りになるのではないかとのことでした。

1.燃料系トラブル
2.吸気系トラブル

まずは、『1.燃料系トラブル』ですが、こちらの事例は主にガソリンの異物混入が引き起こしており、具体的には”何らかの原因でガソリンタンクに水が混入し、そのままキャブレターからエンジンにまわってしまった結果、エンジントラブルを引き起こしてエンスト”という現象があげられます。

この原因として、ガソリンタンクのキャップから雨水などが侵入してしまう事例が多いとのことですので、事前の対処法としては定期的に『水抜き剤』などを利用することが効果的とのこと。

しかしかながら、このような”ガソリンの水混入”が原因のエンスト、エンジントラブルを発生してしまった場合には、速やかにバイクショップの整備士などに相談して対処しないと、最悪エンジンを含む燃料系のオーバーホールが必要となってきますので相当な費用が掛かってしまうので注意が必要です。

次に『2.吸気系トラブル』のトラブルですが、こちらは最近の”インジェクション”車両に多く発生している事例とのことで、具体的には”カーボン噛み”という現象によって引き起こされるエンジントラブルとのことでした。

この”カーボン噛み”という現象は、エンジン燃焼室内でバルブにカーボン(不完全燃焼の燃えカス)が嚙み込みをおこし、燃料と空気の圧縮不良をおこすためエンスト、そのままエンジンがかからなくなってしまうという現象で、上記の”ガソリンの水混入”トラブルと同様にエンジンがかからない系のトラブルとして”双璧をなす”と言っても言い過ぎではないでようです。

こちらの”カーボン噛み”という現象の原因については、”エンジンオイル量”との関係が深いとのことで、規定量より多めに入れてしまうとオイルがエアクリーナー内に混入してしまい、結果混合気にオイルが混ざってしまって不完全燃焼を起こし、最終的にカーボーンがたまってしまうことで起こる現象ですから、日ごろのメンテナンス時にも適量のオイル量なのかを気にする必要があるかと思います。

なお、この”カーボン噛み”と思われるエンスト、エンジントラブルを発生してしまった場合にも、速やかにバイクショップの整備士などに相談して対処する必要があります。

こちらのトラブルについても、エンジンを含む燃料系のオーバーホールが必要となってきますので相当な費用が掛かってしまう可能性が高いと言えるでしょう。

さて、ここでは『原付スクーターのエンジンがかからなくなってしまった…』という代表的な4つの事例、対処法などを紹介させていただきました。

もちろん、ここに記載した事例以外にも様々な原因による『エンジンがかからない』症状があるかと思います。

しかし一番大事なことは、そのバイクや原付スクーターを所有されている方による『日ごろからの正しいメンテナンス』ではないでしょうか…。

日頃の足として重宝している愛車の”オイル交換”などを定期的におこなってらっしゃいますか?

この機会にご自身の愛車をメンテナンスしていただき、末永く大切に乗り続けていただければと思います。

そんな大切なバイクや原付スクーターがもし不要となりましたら、ぜひ当社『バイクリサイクルジャパン』までお気軽にお問合せくださいませ。

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